過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱【土方×もっさん】
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32:1[saga]
2011/10/14(金) 20:36:15.71 ID:E44rocLH0
やがて腹もいっぱいになる。
すぐに帰っていくのかと思いきや、宮藤さんは椅子代わりに使っていた大岩のうえに寝転ぶと大きく伸びをした。

「うーん…………気持ちのいい日ですね」
「あ、はい……」

無邪気な笑顔を向けられ、ついこちらも戸惑ってしまう。
宮藤さんのような天真爛漫なタイプの女性とはあまり接したことがないのでいたしかたない、と誰にともなく心の中で言い訳をする。

「しかしいい所ですねここは」
「そうだろう。少し前にここを見つけていてな。いつか貴様と来たいと思っていたのだ」
「なっ…………そ、それは……」

坂本少佐の何気ない言葉に思わず裏の意味を読み取りそうになってしまう。
そんなつもりで言ったのではないのは百の承知なのだが。

「ん?どうかしたか?土方」
「い、いえ、何でもありませんっ!」

…………まったく。
これでは私の独り相撲ではないか。
そんな私の様子に坂本さんは気づく様子もなく、宮藤さんが笑顔で言葉を続ける。

「私の診療所の近くにもこういうところ、あるんですよ。子供のころはよくみっちゃんと一緒に遊びました」
「みっちゃん?」
「はい。私の女学校でのクラスメートです。ウィッチが大好きで、いろんな事を知ってるんですよ。でもみっちゃん自身は魔力……?
って言うのは全然なくて、ウィッチにはなれないって残念がってました。卒業したら師範学校に進んで先生になるそうです」
「ほう…………」

そういえば、坂本さんと一緒に宮藤さんの様子を窺っていた時に、一緒に黒髪のおとなしそうな女の子がいたような気がする。
祖父らしき人物が運転するトラクターの事故に巻き込まれた彼女を必死で治癒していた宮藤さんの姿がよみがえる。
あれがみっちゃんという方であろうか。


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