過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱【土方×もっさん】
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2012/09/10(月) 22:08:00.41 ID:smlBy0bQ0
案の定、少佐の方もそれ以上からかうつもりもなかったのか黒田中尉の方へ向き直る。
「黒田、貴様は黒田家本家の人間だと言ったな?」
「あ、はいっ。と言っても…………たまたま魔力があってウィッチになれたんで箔付けのために急遽本家に迎えられただけで、本来は傍流も傍流、家系図の端っこにかろうじて引っかかってるだけみたいな貧乏分家の生まれですけどね」
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2012/09/10(月) 22:08:29.48 ID:smlBy0bQ0
しかし何というか改めて貴族社会というものは狭いものだと実感させられる。
あの時出会った女の子がまさかウィッチとして登場するとは。
こつん。
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2012/09/10(月) 22:08:58.60 ID:smlBy0bQ0
翌日。
朝の鍛錬のため、私と坂本少佐は、セダン基地の廊下を歩いていた。
ロマーニャにある501の基地よりもかなり緯度が高いせいか、同じ時間であるのに窓の外はすでに白みきっている。
「起こしてしまって済まなかったな。こんなところに来てまで私に付き合わんでもよかったのだぞ」
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2012/09/10(月) 22:09:40.40 ID:smlBy0bQ0
「あ、いえ、ちょっと朝の鍛錬に」
「へぇー」
少佐に代わって私が答える。
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2012/09/10(月) 22:10:08.38 ID:smlBy0bQ0
「でも、剣術とかってすごく憧れてたんですよー。ここじゃ扶桑の方に出会う事もあんまりなくて」
「ま、まぁそうかも知れんが…………正直私も土方も人に教えるのはあまり慣れていなくてな」
「あ、じゃあお二人の訓練を見学させていただくだけでもいいですから」
そう言って中尉はニコニコと笑っておられる。
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2012/09/10(月) 22:10:36.23 ID:smlBy0bQ0
「ほらほら!どうした黒田!」
「うっ……少しは手加減してくださいよぉ」
「ふっ、これでもだいぶ手加減しているつもりなのだがな」
そう言いながら少佐は妙に楽しそうに黒田中尉に竹刀での一撃を叩きこみ続けている。
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2012/09/10(月) 22:11:04.15 ID:smlBy0bQ0
「では、次は土方、黒田と仕合って見ろ」
「…………私ですか?」
「貴様も見ているだけではつまらんだろう。たまには私以外の相手と鍛錬するのもよかろう」
そう言いながら少佐が放り投げてきた竹刀を受け取る。
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2012/09/10(月) 22:11:33.09 ID:smlBy0bQ0
「では開始します」
「あーもうどうでもなれ!ですよ」
半ばやけくそ気味に言い放ちつつ構えをとる黒田中尉。
しかしその構えは先ほどとは見違えるほどに様になっている。
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2012/09/10(月) 22:12:04.30 ID:smlBy0bQ0
「ちゅ、中尉!あの」
「なんですかよく聞こえません!行きますよ圭助様!」
しかし中尉は戦いの中でアドレナリンが分泌されているのか、私の必死の呼びかけにも気づいていらっしゃらないようである。
しかも先ほどより大きく動かれるので、袴が完全にめくれあがりそうになることも一度や二度ではなかった。
以下略
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2012/09/10(月) 22:12:33.66 ID:smlBy0bQ0
その結果、中尉の動きに合わせるように突き出していた私の竹刀が完全に上滑りするような形になった。
まずい。
このままでは―――
そう思った瞬間にやってきたのは衝撃……ではなかった。
以下略
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