過去ログ - 駿河「これも、また、戯言なのだろう」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/01(土) 23:58:22.64 ID:6uaDhiJBo
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 金曜日の学校帰り、坂道で自転車を漕いでいて、前方にリュックサックを背負ったツイ

ンテイルの小さな女の子、すなわち八九寺真宵ちゃんの姿を見かけたところで僕はその横

を素通りし「ちょっちょっと待ってくださいっ!阿良々木さんっ!」

 待てといわれて待つ奴は普通いないが、僕は普通でもないので待ってあげることにした。

後ろからとてとてと、大きなリュックサックを揺らしながら、真宵ちゃんが走ってくる。

「なっ、何で、無視するんですかっ、阿良々木さんっ!」

 と、真宵ちゃんは息を切らしながら、僕に問うた。ちょっと涙目になっている。……ま

あ、あんな大きなリュックサックを背負いながら全力疾走すれば、大の大人でも辛いだろ

う。こんな大荷物で走れそうな者など、僕は一人しか知らない。

「何でって言われても……特に話すこともないし……」

「この前、見かけたら話し掛けてくださいねって、言ったじゃないですかっ!阿良々木さ

んは今回のお話を進める気はないのですかっ!」

「真宵ちゃんが何に対して怒っているのか、僕には全くわからないよ……」

 それに、君がいてもいなくとも、僕の周りは特別変わったりしないような気もする。僕

自身、周りに何の影響も、何の変化も与えられない人間だから、真宵ちゃんが他の人に影

響しないということが、なんとなくわかる。



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