過去ログ - 駿河「これも、また、戯言なのだろう」
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148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 01:54:53.81 ID:5OuzHKOCo
「わかってくれよ」

 どうして、僕の主張は理解されないんだ?

「わかってくれよ……レイニー・デヴィル、どんなに憎まれても、どんなに嫌われても、



 大好きな……可愛い後輩なんだよ」



 からん――と。

 リノリウムの床に、肩まで伸びた左手の木乃伊が落ちた。そして、がくっ、と、神原駿

河が崩れ落ちるように倒れる。

「うおっと――」

 僕は身体を滑り込ませるようにして、神原駿河の床との接触を避ける。

「ふう、まったく、さんざ、人に迷惑かけておいて、面倒見させておいて」

 神原駿河は、眠ってしまったようだ。疲れたのだろう。その寝顔は

「全く可愛い後輩だよな……ひたぎちゃん」

 僕は一人呟いた。

 独り言だった。

 けれど、僕を怪しい人物を見るような人間など―― 一人も――

 ガラッ、と、扉が開いた。

 ちなみに、神原駿河は先の戦いで、弱ってしまい、下着姿で眠っており、

 僕は、神原駿河が床との接触を避けるため、自然彼女を抱きかかえるような体勢になっ

ている。

 扉の光の先には――ひたぎちゃんがいた。

 そこで、僕は思い出す。そうだ、忍野に、携帯を渡していたのだった。まったく、無駄

な真似を……。

 ひたぎちゃんは怪しい人物を見るような目で僕を見ている。

 僕は呟く。

「……よお、ご無沙汰」




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