過去ログ - 駿河「これも、また、戯言なのだろう」
↓
1-
覧
板
20
19
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
2011/10/02(日) 00:02:19.72 ID:5OuzHKOCo
「じつはその……ね……」
と、そんな風に。
本当のことを言おうか、いつものように嘘を吐こうか迷いながら言いさしたところで、
背後から、音が聞こえた。
音。
足音、である。
細かく刻まれたリズムが小気味いい、『たっ、たっ、たっ』と、走っているというより
は、一歩ずつ跳ねているような、一歩ずつ跳んでいるような――そんな足音。
もう、後ろを振り向いて確認するまでもなかった。
僕の今抱えている二つの現実的な悩みの、より困難な方。
撒いたと思っていたのに。
たっ、たっ、たっ、たっ、たっ、たっ。
どんどん近付いてくる足音。
確認するまでもないとはいえ――
しかし、振り向かないわけにはいかない。
たんっ!
そして、僕が仕方なく、嫌々、うんざりしながら、心底鬱陶しく、どうしようもなく――
しかし、迷いなく振り向いたとき――彼女は跳んでいた。
彼女は。
神原駿河は、跳んでいた。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
168Res/164.92 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 駿河「これも、また、戯言なのだろう」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1317480383/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice