過去ログ - 駿河「これも、また、戯言なのだろう」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:03:05.78 ID:5OuzHKOCo
 走り幅跳びよろしく、一メートルや二メートルではきかない距離を、まるで万有引力の

法則を無視しているかのごとく、理想的なフォームと軌道で空中に――空中のままに、僕

の右側を、ほとんど顔のすぐ横辺りを、通過して――

 そして着地する。

 その瞬間、乱れた髪が、すぐに落ち着く。

 制服姿。

 今度は、言うまでもなく、僕の学校の制服。

 スカーフの色が、二年生の黄色。

 ちなみに、制服姿での跳躍だったために、今風に短く改造されたスカートが思い切りめ

くれかえっていたが、彼女は膝の辺りまで届くスパッツを着用していたため、今回僕が下

着を描写することはなさそうだ。この高校に来たときから何かとそういう、物事にも巻き

込まれてきたのだが、今回こそ、誰に恥じることなく話を語れると僕は、またもや思い込

み、思い違いをしてしまった。

 そのスカートも、少し遅れ、ぱさりと元に戻る。

 不意に、ゴムの焼けるような臭い。

 彼女の履いている、いかにも高級そうなスニーカーの裏面が、道路のアスファルトと激

しい摩擦を起こした結果らしい……僕が言うのも何なんだが、彼女は本当に人間なのだろ

うか?



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