過去ログ - 駿河「これも、また、戯言なのだろう」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:11:52.65 ID:5OuzHKOCo
「しかし、それだけに、自身の不注意が原因とはいえ、いざこうなってしまうと、単純な

不便さだけが募ってしまうのだがな」

「左利きね……」

 ま、僕はスポーツとかやらないからそういうのはよくわからないけれど

「阿良々木先輩も左利きなのだろう?ふふ、時計を右手首に巻いているからな、すぐに気

付いたぞ。左利きの人間は左利きの人間には敏感なのだ」

 僕はもう人間じゃないんだけどね。

「実はさ、僕、両利きなんだ。まあ、元は左利きだったんだけどね」

「なんと!さすがは阿良々木先輩だ。まさに全能にして万能。阿良々木先輩のような人に

お会いできるなんて、私はなんと言う幸せ者なのだろう!」

 ……悪いがここはスルーさせてもらうとしよう。

「それじゃあ、試験、大変でしょう。利き腕がその有様じゃ、国語の試験なんて、やって

られないでしょ」

 まあ、僕にはなんでもなくとも、やってられないものなのだけれど。

「まあ、そうはいっても実力テストだ、どの教科にしたって論文を書くわけではないから

な、多少字が歪む程度で、うん、平気だ。先生方もその辺りの事情はきちんと考慮してく

ださるだろうしな。阿良々木先輩に不要な心配を掛けるような言い方になってしまった、

申しわけない。それにしても、全く阿良々木先輩は本当に後輩思いなのだなあ。テストを

前に私なんかの心配をする余裕があるなんてさすがだとしか言いようがない。なかなかで

きることではないぞ」

「……いや、別に余裕があるわけじゃないんだけどね」

 というかない。



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