過去ログ - 駿河「これも、また、戯言なのだろう」
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/02(日) 00:15:44.71 ID:5OuzHKOCo
「わたしとの会話も疲れるんですか?阿良々木さん」

「…………」

 ……真宵ちゃんが、もう帰ってきた。

 恐るべきフットワークだった。

 ていうか、その辺にいたらしい。

「いや、そこの電信柱に隠れていたんですけどね」

「すばしっこいんだね」

「いろいろ話してたみたいですね」

「ああ。疲れちゃったよ」

「気にしなければいいんですよ。これからの人生に関わってこない他人でしょう」

「そう開き直れたら楽なんだけどね――これから先関わることになるんじゃないか思うと、

どうも先行きが不安なんだよ」

「何一人で悩んでんですか。あなたにはわたしがいるじゃないですか。遠慮せずに頼って

いいんですよ」

「ありがとう。見知らぬ人が近付いてきただけで一瞬で逃げ出した真宵ちゃん」

「いえいえ礼には及びません。いくらわたしに対して初対面から暴力をふるい、わたしに

新たなトラウマを植え付けたあなただとは言っても」

 真宵ちゃんは笑い、

 僕は、笑わなかった。



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