過去ログ - とある未来の通行止め その2
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35:ブラジャーの人[saga]
2011/10/06(木) 21:29:09.08 ID:4K2r/cQ00
「あなた…」
「ン……?」
「重いぃー…」
「ンー…悪ィ」

一方通行は腕に力を込めて打ち止めの上から身を起こした。まだ自分も彼女も、幾分息が荒い。最近部屋に取り付けたブラインドによって、
夕暮れ時だが室内はとても暗かった。おかげで恥ずかしさが軽減された打ち止めは、青年の視線を感じてもそれほど焦らない。

「あ」
「ふゥ…」

繋がっていた箇所を引き抜き、さっさと自分だけ後始末をする。打ち止めは毛布を探していたが、
実は情事の最中に床に蹴り落としてしまっていたので、裸を隠すものが何も見当たらない。
そうこうしている間に、一方通行だけが服を身に着けた。

「ずるい、あなただけ…ってミサカはミサカはこっちはまだこんな格好なのよ、と非難してみる」
「なにが。オマエも起きればいいだろォ?」

打ち止めは自分を抱きしめるように丸くなると、ジト目でベッドに座り直す恋人を見つめた。
部屋は暗い…が、完全な暗闇ではなく、目が慣れればある程度は視界が効く。
一方通行は丸くなった少女の体を、そのラインに沿って撫でた。

「ま、もうちょっとこのままでいてもいいと思うぜ…」
「うぅ…」

秋深まる季節だったが、いまだ体は熱く、彼の手も温かい。寒いことはなかったが、さすがに少し恥ずかしいと思う。
しかし、一方通行が本当に優しい表情で自分の体を撫でてくれる嬉しさが羞恥を凌駕したため、打ち止めは彼の言うとおりにすることにした。
方や一方通行は、その表情が思わせることとはだいぶ違うことを考えている。


(なンか…、最近打ち止めが……)

太った?

とは訊けない一方通行。以前より打ち止めの体が、柔らかく、丸みを帯びてきたような気がするのだ。

(あれほど足細くするとか言ってて、太るってこたァねェだろ。それに太ったっていうより…)

なんかイイ…と思う。



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