53:ブラジャーの人[saga]
2011/10/09(日) 01:08:10.04 ID:paCRolq30
(そォいや今日は打ち止めが部屋に来てねェな)
夕方に、散々ここでひっついていたことではない。打ち止めは大抵風呂の後に一方通行の部屋に来て就寝前のひと時を過ごす。
自分が入浴する前に彼女も風呂に入ったはずだが…
(まぁ、疲れて先に寝ちまったか…)
自分も疲れていることだし、ベッドに入って照明を消した。しかし、いざ目をつむると眠気が遠ざかってゆく。
根気強く毛布を被ってひたすらじっとしていたら、ドアの外に人の気配が感じられた。打ち止めだ。
彼女はノックもなしにそっとドアを開け、足音を忍ばせて入って来た。そして手がベッドに触れたところで、
一方通行は壁際に体を寄せて、打ち止めのためにスペースを空けてやる。
「やっぱり起きてた?」
「あァ?起きてて悪ィか」
「はい、入れて入れて。今夜は冷えますなぁ、ってミサカはミサカは毛布のおすそわけを期待してみたり」
今夜は枕を持参の打ち止め。彼の横に自分も頭を並べた。
「はぁ、ぬくぬく…」
「冷てェなァ。裸足で来るなよ」
一方通行は打ち止めに向き直って背中に腕を、冷えた足には自らの足を絡めて体温を分け与える。なんだかいつもと逆だ。
打ち止めも彼の背中に手を回し、ベッドの中でお互いに抱きあう。これで安らかに眠れるだろう…
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