過去ログ - とある未来の通行止め その2
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948:ブラジャーの人[saga]
2012/03/06(火) 00:41:28.50 ID:5vzdayXZ0

「んもぅ、そんな顔しないで。お姉様とこの人はこれから姉弟になるんだから、ってミサカはミサカは仲良くなることをオススメしてみたり」
「は? きょーだい?」

いきなりかよ。
そっぽを向いていた一方通行が、珍しく慌てた様子で打ち止めの口を塞いだ。御坂は何を言われたのか理解できなくて、ベンチの前に茫然と立ったままだ。

「オ、マエ、唐突にもほどがあるだろォ……!?」
「んぐ、ふぐぐ、もー。こういうことはさっさと言わないと、どんどん言い出せない空気になっちゃうんだよ」

「……え? え? 今日のお題?」

まだ立ちんぼうの御坂の手を取って、打ち止めは姉を隣に座らせた。一方通行は僅かに体をずらし、女性達から距離を置く。あぁ気まずい。

「お姉様、ミサカ妊娠したの。だからこの人と結婚するんだ」

「にん!?」

「赤ちゃんのために、できることは何でもやってあげたいし、やらなきゃいけない。残念だけど高校もやめて、ミサカはお母さんに専念することにしました」

「けっこん!?」

「妹達のみんなには、まだ言ってないよ。まずヨミカワ達と、お姉様だけ……」

「妊娠……!?」

御坂は、なんとか腰を曲げて前に屈んだ。打ち止めの向こう側に座る男に無言で問いかける。本当なの? と。

ずっと様子を伺っていたのか、一方通行は御坂にコクリと頷いた。無表情を装いきれていないのは明白だった。

「オマエの両親には、一応話を入れておいてくれ」
「おい……、ちょっと冗談じゃねぇわよ」
「おめでたいことに本当なんだよお姉様、ってミサカはミサカは『叔母さん』になるお姉様にお祝いを求めてみたり」
「間抜け面して思考停止してるとこ悪ィが、これは冗談じゃねェぞ」
「思考は正常よ、このケダモノ」
「………ふン」
「お姉様、ミサカは今とても幸せなの、ってミサカはミサカは険悪な雰囲気を緩和させるべく一人改善に努めてみる」
「打ち止め……、でも、心配よ……!」



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