過去ログ - 春香「千早ちゃんを好きになりました」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)
2011/10/02(日) 15:46:51.62 ID:dhyDyMXM0
急がなきゃと、そればかりが頭の中を埋め尽くして冷たさも感じなかった。
事務所へたどり着くには横断歩道を渡らなきゃいけなくて、信号が青なのを確認し私は必死に走った。

曲を変えなきゃオーディションに受からない、なんていう強迫観念にとらわれていたのかもしれない。私はとにかく必死で、だからいつもより派手に躓いて――

「わっ!」

横断歩道のど真ん中、雨に濡れた黒と白の地面がすぐそこまで近付いてくる。
咄嗟に出た声とともに、頭から地面に激突しそうになったとき、ふっと身体が宙に止まった。
誰かの手が私の身体を支えてくれていた。

「ち、千早ちゃん……」
「春香、危なかった……」

千早ちゃんは肩で大きく息をして、その長い髪を雨でぐちゃぐちゃに濡らしながらほっと安堵したように呟いた。


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