過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:2
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/17(月) 02:13:14.00 ID:cyQjmoHHo
 コトの発端は、一年前。
 そうだ――もう、あの日から一年が経った。
 るいは学校を卒業してニートならぬ大食い賞金稼ぎを初めて、花鶏や伊代、僕は無事に進級。
 こよりや茜子は言うまでもなく、僕らの小さな溜まり場には惠や宮もたまにやってきたりするようにもなった。
 平和だった。不思議なくらいに、僕らには何もなかった。

 けれど、あることにはあったのだ。
 央輝の父親――本人に言わせると『義理だ』がつくだろうけれど、僕はこう呼ばせてもらう――が亡くなってしまったり。
 その結果、あやめ先生もあんなことになってしまったり。
 隣人さん……任甫さんに僕の存在が公になってしまったり、と。
 それはもう、色々なことがあった。
 矛盾するかもしれないけれど、色々なことがあり、そして何もなかった。
 僕も自分で言ってておかしいと思うけれど、それが全てだ。
 僕らの『呪い』についても、活動についても。それ以外の進展は何もなかった。

 閑話休題。

 一年前――――
 その日に今日へと繋がる原因がある。
 それは、呪われた僕らとは全く関係がなく、しかし僕には関係がある場所での出来事。

 曰く、そこは遊び場だった。
 曰く、そこは夢の様なものだった。
 曰く、そこは必要な場所だった。

 そんなコミュネットに必要で、夢のような遊び場であった場所――アバター・ギグが壊滅した。
 それから、半年もしないうちだったか。
 あの日から細々とカエサルレギオンの活動を続けている僕に、一つの情報が飛び込んできた。
 アバター・ギグは復活を果たした。
 嘗ての主催者とは全く関係のない一人物によって。

 瑞和暁人。
 重力を操作する黒い竜、バビロンコミュのリーダー。
 アヤヤの言うとおり、彼が裏社会ならぬ、アバター・ギグを復活させた。


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