過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:2
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/29(土) 23:32:51.98 ID:l3tiy7tmo
 二人は、基本的に僕らの活動に参加はしなくていい。
 少数派の二人の意見を重んじるならば、そういうことだった。
 ――但し、それは。
 僕らだけでは手が負えなくなった場合を除く。そういう、約束だった。

芳守「ちょっといい?」

智「はい、どうぞ」

芳守「それは瑞和がギグを再興させたことと何らかの関係がある……のよね?」

央輝「当たり前だ。でなければコイツが態々その話をした意味がない」

アヤヤ「やっぱり、そう……ですよね」

 アヤヤが僅か、気分を下げる。
 芳守の問いに対する央輝の答えは即ち、僕らからの援助要請の理由を導き出す。
 僕らがしている活動は、カエサルレギオンのもの。カエサルレギオンは王国であり、他の追随を許さない。
 先ほどまでの話題は瑞和の仕切るアバター・ギグ。繰莉ちゃんの言うとおり、一つの企業と化したそれは一国一城というに相応しいだろう。
 そして僕らだけでは手に負えない事態、という点が繋がっている。
 回答は容易に出すことが可能だ。

繰莉「……戦争、だね」

 ぽつり、と。
 繰莉ちゃんは誰に言うでもなく、そう呟いた。
 しかしそれは僕が直接言うのを躊躇った、央輝が言おうとした、芳守が考えだした、アヤヤが否定したかった事の代弁。
 一瞬だけの静寂を飲み込んで、僕は繰莉ちゃんの言葉に続けるように紡ぐ。

智「そう、戦争――戦争が、始まるんだ」

 誰が?どこで?どうやって?
 そんな疑問を呈する必要すらない。答えは既に出ているのだから。
 カエサルレギオンとアバター・ギグが、コミュの世界を巻き込んで、アバターでの全面戦争を行う。
 そんなこと、今更言葉にするまでもなかった。


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