過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:2
1- 20
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)[saga]
2011/11/13(日) 22:36:13.92 ID:dPbISZMxo
 我斎は言っていた。瑞和と夜子は『有象無象よりは近しい関係』だと。
 近しい?こんな不本意そうなのに?
 見る限り、第一次接遇は最悪そうだったように思える。
 そこで思いついた。

智「……ねぇ、夜子って僕に助けられた時も不本意だった?」

夜子「っ」

智「そんな緊張しなくていいから、正直に教えて?別に怒ったりもしないし、参考程度にだから」

夜子「…………。瑞和よりは、マシだった」

 これには流石に僕も苦笑いを浮かべる。
 けれどマシだった、ということは気に食わなかったに違いない。なにせ元の反応はアレだったし。
 つまり、それこそが他の人よりはマシということなのだろう。
 そしてその『マシ』というのが、夜子にとっては大きいものだということに違いない。
 なにせそれ以下は『有象無象』なのだから。

 ということは、だ。
 我斎だけでなく夜子にとっても瑞和はある種特別な存在だ、ということだろう。
 ともすれば、僕の位置に瑞和がいたかもしれないのだから。
 そういうことならば戦争をしたいのかしたくないのか『わからない』ということにも納得が行く。
 自分にとって全てである我斎。自分にとって特別である瑞和。そのどちらかを選ばなければいけないのだから。
 ……わかっていたら迷わず我斎を選びそうだし、きっと無意識下でそう思っているのだろうけれど。

智「……それで夜子は我斎の考えを知りたい、ね……」

 呟いて、ピタっと歯車が合わさったような気がした。
 僕の目的と、夜子の願い。
 奇しくも僕の目的――第三の選択肢を見つけ出すことは、今この瞬間に達成されてしまった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/602.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice