過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:2
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935:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/13(水) 03:14:20.67 ID:mAOgV4ayo
智「まぁまぁ花鶏じゃないし、そんな無茶は言わないと思うから。 とりあえず、聞くだけ聞いてあげようよ」

こより「ぶーぶー」

 こよりは若干口をとがらせるけれど、それだけだ。
 本当に嫌なら心から拒否しているはず。 だから別にいい、と想っているのだろう。
 だから僕は視線で茜子を促し、そして彼女は小さく頷いた。

茜子「では発表します!」

 だらららららららららららら。
 だん。
 頭のなかでドラムロールの音が鳴り響き、そして。

茜子「今度はみんなで来て、みんなで同じゲームをすること! これが罰ゲームです!」

智「えっ……」

茜子「……嫌、でしたか」

 そういって、僕の目をじっと見つめる。
 それは決して、嫌か嫌でないかを読んでいるわけでは決してなく。
 僕は笑みを返し、小さく首を振った。

智「ううん、むしろ大賛成。 今度は、皆で一緒にこようか。 ね、こより」

こより「はいっ! 今度は鳴滝が優勝を目指しますよう!」

 張り切るこよりに、それをみて微笑ましく笑う僕。
 そして、雰囲気の変わってきた茜子。
 この店の中にいても、たった今この瞬間には、世界には僕らだけしかいなかった。


 茜子が変わったことが、いい方向に転がるか悪い方向に行くのははわからないけれど。
 それでも今は、この世界がずっと続きますように、と。
 僕はただ、そう願ったのだった。


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