過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:2
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/03/15(金) 23:49:04.76 ID:3eJNGRRho
そんなこんなで学校につく。
きゃあきゃあと黄色い声。
一応この学校は男女共学なのだけれど、何故か女子の方が力が強く感じるのは何故だろう。
良く言えば由緒正しい、悪く言えば古臭いと銘打たれたこの南総学園は名門といえば名門だ。
そうなれば入学してくるのはお坊ちゃまやお嬢様。 どちらを全面的に表に出そうと思えば、後者のほうが見栄えがいいに決まっている。
花も恥らう乙女の園。 園、とまではいかないかもしれないがそういう人間が多いと認識させることは学校を廃れさせない為の方法だったのではないか。
女子が見れば憧れを抱く。 男子が見れば禁断の領域と思う。
そういったものの結論が、この僕なのかもしれない。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花。 柔らかく、されど触れがたし。 僕の姿は果たして理想のお姉様像だろう。
毎日のように、手を変え品を変え下駄箱に入れられるラブレターもそういった高嶺の花に近づきたいという願望に一歩踏み出してみた結果だ。
僕にしてはありがた迷惑。 その相手が男子だとしても女子だとしても、だ。
宮和「今日は、平和なようで」
智「みたいだね。 いつもこうなら嬉しいんだけど」
靴を入れ替えて下駄箱を閉める。
多い時には五通を超える手紙は、8:2でラブレターか悪戯。
全てが悪戯ならこちらも手のうちようがあっただけに、困り果てている。
しかし今朝下駄箱になかったからといって油断することなかれ。 夕方に二つ三つ入っていることも珍しくはない。
智「まぁ仮に入ってても、まとめてポンだけど」
宮和「常々思っておりますが、和久津さまは恋愛沙汰に興味があられないのでしょうか」
智「少なくとも今のところはないかな。 異性でも同性でも」
宮和と並んで廊下をゆく。
宮和は危険だけれど二年生では僕と双璧を成すお嬢様だ。
それなりに仲が良いことも知れ渡っているし、二人でいると中々話しかけてくる人も居ないから少しだけ楽が出来る。
油断はできないけれど。
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