過去ログ - 士郎「人の為に頑張ったヤツが絶望しなきゃいけないなんて間違ってる」ほむら「……」
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[saga sage]
2012/05/06(日) 16:35:30.65 ID:6jpnDKtk0
ワルプルギスの夜まであと1日
「―――始めましょう」
朝食後、私たちはテーブルに着いていた。
今日やる事は全て、ただひとつの目的の為となっている。
その第一段階はここで行う事だ。
「前にも言ったけど、ワルプルギスの夜は超大型の魔女よ。
これまでに幾度となく出現して、数多くの魔法少女が命を散らしてきたという」
「そんなのが、明日この街に現れるのか……」
神妙な顔つきをしている衛宮さん。
「まずはこれを見てちょうだい」
資料その一をテーブルに広げる。
その大きさは一番手にして最大。
大きすぎてテーブルに収まりきらない程だ。
「……この近辺の地図か」
「ええ、そうよ。
今回のワルプルギスの夜は、この見滝原を舞台とするわ」
見滝原の全体とその周辺が描かれた地図。
平面からでも見て取れる程の巨大な施設がある。
経済の中心となってるビルが立ち並んでいる。
そして、無限とも思える民家が存在している。
「次にこれを見て。
ワルプルギスの夜は過去に尋常でない被害をもたらしてきたと判るわ」
資料その二を提示。
ワルプルギスの夜に関する伝承とその被害の記録を見せる。
「人口が少なく文明のレベルが低かった昔でさえ、これほど大きな数字を残してきた。
現代の人が密集した都市で好き勝手やらせたら、どうなる事かしらね」
「…………たくさんの人が死ぬ。
助けを求めようと、誰も助けには来ない。誰かを助けようとすれば、誰かの代わりに命を落とす。
泣いて、喚いて、嘆いて、この世の物とは思えぬ地獄が生まれる」
眉間にしわを寄せ、苦々しい口調で衛宮さんが答える。
いやにリアルな言いよう。
まるで、かつてその現場に居合わせたかのような口ぶりね。
「そう、この街の全てを守りきる事は不可能だわ。だったら、無理に守ろうとする必要もない。
どんなに大きな被害だって、一箇所に留められれば復興にさして時間はかからない」
「少数を犠牲にして多数を救う、と。
あまり好きな考えじゃないが、この際建物ぐらいにけちけちしてられないか」
まあ、そうよね。
それを好んでるような人じゃないのは昨日判明した。
もしそうなのだったら、インキュベーターと手を組んでいた筈なのだから。
「その為にあらかじめいくつかのポイントを確保しておくわ。
そこにワルプルギスの夜を呼び込んで、戦場とする」
「まるでゲリラ戦だな。ついでに焦土作戦でも採ってみるか?」
「もともとそのつもりよ。
一区画全域に爆弾を設置。ワルプルギスの夜が接近し次第、爆破させていくわ」
あの暴風はビルをも武器とする。
それを封じる為にも、この作戦は都合がいい。
「つまり、今日やる事はその準備という訳か」
こういう所では本当に察しがいい人ね。
戦友として付き合うのなら、この人以上に優れた人もそうは居ないでしょう。
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