過去ログ - 士郎「人の為に頑張ったヤツが絶望しなきゃいけないなんて間違ってる」ほむら「……」
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925:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga sage]
2012/08/05(日) 09:30:40.28 ID:NLZutGxV0
「理想だよ。
 誰かの為に戦う魔法少女、というね」

それはかつて杏子がマミと共に戦ってた頃の志。
決別以降とは正反対に位置する在り方。
一般的に言われる“正義の味方”という存在だ。

「でも佐倉さん、もう人の為に魔法を使うのは嫌だって……」

「そうだね。
 杏子はきっと、自分ではそういう存在になれないと思ったんだろう」

そも正義の味方とは聖者の在り方だ。
見習うべきではあるが、まともな人間では目指せるようなモノではない。

「でも、理想としていたモノは確かに存在した。
 仮令手が届かずとも、その存在自体を拠り所とした」

「…………?」

逆に、だからこそ憧れの対象ともなる。
そして、ただの人のまま―――欲望も喜怒哀楽も持った世俗的な存在のままで正義の味方になろうとする存在は殊更に尊いのだ。
特に挫折した者たちには、眩しすぎるくらいに。

「つまり、ある種の信仰が杏子を支えていたのさ。
 …………マミ、君に対してのね」

「――――!? う、うそ……わた、し……?」

自身に向けられていた感情の大きさにマミは絶句する。
激しい後悔に、知れず涙が溢れていく。


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