過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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17:視点:佐倉杏子 ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:51:16.08 ID:mLlw9Zym0
「そうね。暫らく貴方達と組んでみてもいいけど、条件があるわ」
「貴方達って、アタシとマミは別に組んでる訳じゃねーぞ。今日はたまたまだ」
「そうなの?」
「残念ながら、ね」
「まあいいわ。二人とも約束して貰えるかしら」
約束ねぇ。今さっき始めて会ったばかりの相手と?
「――貴方達二人とも、私より長生きすること」
あーやっぱりな。
仲間に死なれて、もう同じ思いは嫌だけど、でもやっぱり人は恋しい、そんな口か。
「アタシは断るぜ。生き死になんざ、何処までも自分だけの問題だ。
誰かが縛るようなことじゃねーよ」
それにその『約束』、遺された奴が今のアンタと同じ目に遭う、そういう『呪い』じゃねぇか。
「……約束はしたいけど、うーん、善処します、じゃ駄目?」
流石のマミでも無理か、この『呪い』は。
「――そうよね。私達は初対面同士だし
いきなりそんなことを言われても、訳が分からないわよね」
また夜空の彼方に目を遣りつつ、少し寂しそうにほむらが呟く。
いや初対面とか関係なく、誰もが返答に困ると思うぜ、その我儘は。
――確かに、独り遺された者の気持ちは、凄く良く分かっちまうんだけどな。
マミも、アタシも。
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