過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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22: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:43:59.95 ID:oDJk8X6O0
休み時間。

普通なら転校生というものは質問攻めにあったりするものなんだろうけど
今、彼女の周りには誰も居ない。
皆、接し方が良く分からない、といった空気。
……ぶっちゃけ、近寄り難い。そんなオーラがある。

「あ、あの、暁美さん、休み時間は保健室でお薬を――」

「有難う御座います。しかし、一人で大丈夫です。
 保健室の場所は承知しておりますから」

特攻した保健委員が玉砕した。
席を立って、一人教室の外に出て行く転校生。

なんかつい、後をつけてしまうあたし。一体何をやっているんだろう。
理由は分からないけど、ただ無性に彼女が気になる。前世の因果とか?
――まさかね。何考えてるんだろう、仁美じゃあるまいし。



転校生の向かった先は屋上。
なんで屋上なんだ。不吉な気分になる。
到底乗り越えるのは無理なフェンスで、周りを囲まれてはいるけど。
彼女が日差しの中へ出て行った後、一陣の強い春風が、大きな音を立てて扉を閉めた。

扉の前に立ち、耳を澄ませる。
幽かに聞こえる転校生の声。他に誰か居るのかな?
少し開け、隙間から様子を覗う。


……傍から見たら危ないストーカーなんじゃないだろうか、今のあたし。


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