過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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24: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:46:33.77 ID:oDJk8X6O0
いつものファストフード店、他愛ない雑談は続く。
あたしはバリューセット。……お金持ちな仁美はアップルジュースのみ。
欲望を抑えられるあんたはまったく勝ち組みだっ。

「なるほど、おおよそ理解致しました」

「うむ。どう理解したか言ってみたまえ、志筑仁美くん」

「蛹からでしたら、脱皮ではなく羽化ですわ」

「……あ、あは、嫌だなあ、ちょっとした言い間違えだよ」

「――無知にして無垢な少女を捕えた、麗しくも哀しい運命の台本。
 彼女は恋を知って女になり、約束を交わして大人になった。
 ――そして残酷な脚本家の手により、未亡人に変えられた」

「……表現はともかく、大体合ってる――と、思う。けど、未亡人って……」

いや、未亡人なのかな?死別……なんだろうな、やっぱり。
しかし、『魂を手に掛けた』とかいうのは――比喩的な表現だと思うけど
そんな言葉を使う程に、何か責めを背負い込んでいるんだろうか。

「――前に通っていたミッション系の学校で、その才能を見出され
 一年生にして生徒会の役員に抜擢された暁美ほむらさん」

うん。いつも通りに志筑仁美だ。妄想の暴走が始まった。

「そんな彼女が生徒会長のお姉様と禁断の恋に落ちるまで
 左程時間は掛からなかったのですわ――!」

「いや、わざわざ禁断の関係にしなくてもいーから。生徒会長、男でも構わないから」

両手を胸の前で交差させて身をよじる仁美、見ている分には面白い。
周囲から連れとして認識されてると思うと、逃げ出したくなるけど。

「けれども、お姉様は重大な秘密を暁美さんに隠していた。
 そう、彼女は不治の病で、余命あと半年を宣告されていたのですわ――!!」

「いや、病気だったのは未亡人の方だから。不治じゃないけど。
 半年は余命じゃなくて入院期間だから」

「あ、そういえばそんな設定でしたわね。では次は入院患者同士と言うシチュ――」


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