過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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51: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:32:38.14 ID:t06ma3WT0
人気の無い、夜の公園。街灯の下のベンチにゆまを座らせ
残りのラスク全部と、ペットボトルに入った紅茶をくれてやる。
「さっき一緒に探してくれたお礼だ。遠慮しなくていーぞ」
丁度三種類が一袋ずつ。3個拾って貰ったお礼としては、妥当な感じだ。
その中からゆまが最初に選んだのは、いかにも高級そうな、チョココーティングのやつ。
「うわー、金がついてる。こんな高そうなの、ほんとにいいの?」
「遠慮すんなって言ったろ?どーせ貰い物だしな」
「んー、おいしい。中身少しかたいけど」
「なら、紅茶と一緒に口の中で柔らかくしてみな」
マミには怒られる食べ方だけどな。
「うん」
「どうだ、美味いか?」
「うん、とってもおいしいよ、お姉ちゃん!」
幸せそうに、にっこり笑うゆま。
「そーかそーか、紅茶はアタシの――知り合いが淹れたやつだし
お菓子も結構有名なお店のだからな」
アタシも笑い返す。心の中で詫びながら。
悪いなゆま。アタシがしてやれることは、この程度が精々なんだよ。
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