過去ログ - 梓「エンディングが見えた!」
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2:flog.01ガールミーツガールズ
2011/10/05(水) 20:14:51.68 ID:aTQYDKL60
夜の帳が下り、見慣れた街並も日中とは様子が違う。 
住民たちが帰宅し団欒を取り戻しただろう住居、マンションからカーテン越しに漏れる光。 
その光に照らされた路地は、その光源とは裏腹に、行き交う人々を淋しくさせる。 
その薄暗い路地の中で、ギターケースを背負った一人の少女が家路を急ぐ。 
その足は何時もよりも速かった。 後ろからだろうか、前からだろうか、
人の気配がするからである。 その気配は、少女の事を追っているという不気味さを感じさせた。 
ふと記憶を振り返ってみれば、昨日にもその気配を感じていた。 
今日と同じく、ライブハウスに参加した帰りのことだった。 
今忍び寄る気配と符合し、その時は気のせいだと楽観していた認識を改めてしまうと、
一層不安が募る。 
夜間灯に照らされた公園を視界に捉えると、追っ手を撒くかのように少女は足取りを加速させた。
公園に辿りつき、安堵のため息を吐いた瞬間、一つの影が動く。 動いた影は、夜間灯に照らされて、少女の視線に捕らわれる。
「だ、誰ですか」
抱いていた不安が確信に変った、それでも少女は恐怖を堪えて、夜の闇に問い掛ける。
その問いかけに、答えるかのように、公園の塀の上に、人が現れた。




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