過去ログ - 上条「なぁ。教えてくれよ。名前」一方「……忘れたっつってンだろ」
1- 20
26:1[sage saga]
2011/10/12(水) 22:11:34.09 ID:cvck9Pzu0

『う………』

先ほどの無表情がウソのように、白い子供はきゅっと眉を寄せた。

幼いプライドと旺盛な食欲の間をさまよう様子は、その辺の子供と変わりない。

やっぱりガキは口先三寸と食い物で釣るに限るな、と木原は頷いた。





測定結果は、ブッちぎり文句なしのレベル5。

「す、すごいですね木原さん…!ウチの研究所にレベル5なんて!!」

助手が興奮した様子でまくし立てる。

自分の功績でもないのに何をハシャいでいるのか不可解だ。
だが、今やこの部屋には研究所中の人間が集まっていた。

測定結果をためすがめつしながら、何十もの目が室内の白い子供に向けられている。

『ハンバーグは?』

それをものともせず、赤茶色の目が木原をジッと見上げた。

「へいへい」

木原が手元を操作すると、カチャリと測定用ヘルメットのロックが外れる。

ヘルメットを重そうに外して放り出し、とてとてと分厚い壁の檻から歩み出て来た。

「おい、飯を用意してやれ」

木原が助手に指示を出し、測定結果を頭の中で反芻する。
一度見たものなら確認する必要は無かった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/642.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice