過去ログ - 御坂「もう、いいや」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/09(日) 00:37:55.91 ID:IY+XuREbo
「電気操作……脳内の神経パルスでも操って防御したか? また随分と化けたもんだな。
 俺の知ってる超電磁砲はそんな事できるような強度じゃなかったと思ったんだが。
 ……っつかそもそも、そういう事をするようなタマじゃなかったと思うんだが」

「買い被りすぎよ、アンタ。それにアンタが私の何を知ってるっていうの」

くすくすと笑う御坂に垣根の顔は徐々に苦々しいものとなっていく。

そう、この相手には取り繕う必要がないのだ。
彼女には斜に構えようと皮肉を交えようと一切の意味がない。

なまじ頭の回転が早いだけに、こちらがどれだけ曲折的な言葉を弄したとしても彼女はその奥底にある生のままの意味を正しく理解する。

そしてきっと、それでもなおあの笑みは崩れないだろう。

「多少は分かるさ。お前は『御坂美琴』とは随分と変わっちまったって事くらいはな」

何故なら。



先程からずっと腕に抱いている片足がおかしな方向に折れ曲がった少女を前にしても顔色一つ変えないのだから。



垣根の知る彼女は死んだように微動だにしない白井黒子を前にして平然としているような少女ではない。
ましてそんな状況を前にして笑っているなど、直接彼女と会うのが始めてだとしてもありえない事だと分かる。

そう。つまり、きっと。
彼女は自分たちと同じ類のモノに成り果ててしまったのだろう。

自らの連れ合いだと言った少女の名を心の片隅に思い浮かべ、僅かばかりの謝罪をして垣根は奥歯を噛み締める。

まったく――最悪にクソッタレな世界だよ、ここは。
お前もきっとそう思うだろう――?


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