41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/17(月) 00:55:47.75 ID:UVpNHGeEo
「ちっ……!」
、 、
舌打ちして荷物を放り捨てる。
いくら能力の行使そのものに手足が必要ないとはいえ触れているだけで思考の枷となる。
幼い、それも大怪我を負い気絶した少女を投げ捨てるという行為に罪悪感を感じない訳でない。
だが同時に一切躊躇せずに行動にする。ある程度地点や速度、体勢などを考慮してやるくらいの余裕はあった。
身を軽くしたのは動きを行うためだ。
背から展開した六枚の翼を翻し、けれど風を打つ訳でもなく垣根は後方へと飛び上がる。
文字通りの雷速である御坂の能力に対し距離を取る事など意味はない。
反応速度は言うに及ばず、射程はそれこそ天上へと達するだろう。
だが能力を行使するのはあくまで御坂自身。
彼女は垣根や、そして一方通行のように空を翔る事など出来はせず――。
夜天へと舞い上がった垣根を、しかし御坂は追う。
まずは電灯、そしてビルの鉄骨へと磁力の腕を手繰り寄せ、コンクリートの壁面を蹴り夜空へと駆け上がる。
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