711:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/24(土) 01:49:27.83 ID:7rtxuHPio
「そういえば、禁書目録って超知ってます?」
「何よそれ。ああ、また妙な映画の話か」
「なあなあ滝壺。お前この中で行くならどれがいい?」
「ビバリー=シースルー監督の新作がゾンビもので熱いって聞いた」
クリスマスを目前に控えた学園都市に一つのウワサが流れていた
学生たちの間でひっそりと広がる『禁書目録』という名
それを手に入れた者は科学を超越した『魔人』にすらなれるという――
「あー暇だにゃー暇すぎて死にそー。空からメイド服着た美少女でも落ちてこないかにゃー」
「ここは一つ、クラスの女子に合理的かつ合法的にかなり際どいコスプレさせるにはどうすればええか考えようや!」
「そういうのは。せめて。本人のいないところで言うものだと思う」
曰く、極秘裏に開発された『樹形図の設計者』の後継機
レコードホルダー
曰く、その存在の有無ですら証明不可能とされた『真理記録』の能力者
曰く、この世界のあらゆる知識の集大成、呪われた禁断の『魔道書』
「大体、餌付けされたっていうのが的を射てるかも。にゃあ」
「おい貴様、また性懲りもなくいたいけな少女を毒牙に……!」
「うん、分かっているよ、当麻お兄ちゃん。人生何事も経験だよ」
「年下からの同情的な視線が痛いッ! 今日も女難の相は絶好調だね、神様お願いギブミー平穏ー!!」
嘲笑しか向けられない眉唾物のオカルト話
失笑しかされない妄想じみたある種の怪談
苦笑するしかない嘘と言い切れない流言飛語
「はっ……この感覚はもしかして近くにアイツが……!?」
「ああ、お姉様がついに野生動物じみた勘を発揮させるように」
「な、なんですの突然この方は。宇宙から謎の電波でも受信したんです?」
それはきっとよくある都市伝説の類
学園都市では日常茶飯事の取るに足らない代物
他愛ない妄想話でしかない
……はずだった
だが、ここに顕然たる一つの事実として
その禁じられた知識の図書館は実在するのだ――
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