10: ◆7oWiJj9WF6[saga]
2011/10/11(火) 13:53:00.35 ID:/SDewwSZ0
【放課後】
朋也「……ん」
再び眠りから覚めたら、既に時は夕刻を回っていた。
昼飯を食べた後、結局中途半端な時間になってしまったので5限をサボり、
6限は気分で出た。
結果からして、また寝てしまったのだが。
椋「あっ、え、っと、その……」
朋也「……?」
どもった声が聞こえたので振り向くと、うちのクラス委員長が傍らに立っていた。
朋也「どうかしたのか?」
椋「うぅっ!……ど、どうかしたってわけじゃないんだけど!……えと、そのぉ……」
朋也「……」
名前は藤林 椋(ふじばやし りょう)。
気づくかもしれないが、先の女子生徒の妹。
性格は全く正反対のもので、大人しい。
確か、クラスでもそこまで目立つ方では無く、隅の方で大人しく過ごすタイプだ。
椋「こ、これ……」
朋也「……あ、プリントか」
なんて律義なのか。
ホームルームで配られるプリントなんて、どうせ俺は誰にも見せず自分でも見ずに捨てるものであるのに。
……まぁそれは俺の都合だが、それでも寝ている奴の為にわざわざ立ち呆けまでして渡すなんて。
朋也「……サンキュ。でも、お前暇なんだな」
椋「そ、そういうわけじゃ……!それじゃ、それだけ、だから――!」
思い切り慌てながら、クラスを出て行ったしまった。
何がしたかったのか、俺にはまったく理解ができなかった。
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