17: ◆7oWiJj9WF6[saga]
2011/10/11(火) 13:59:43.00 ID:/SDewwSZ0
「だ、大丈夫ですか?」
動揺を隠しきれないといった顔をしながら、俺の身を按じてくる。
朋也「大丈夫に、見えたら……それはお前の目は相当節穴ってことだ」ダッ
「うぅ……」
「……よそ見すんじゃねぇ!」バキッ
朋也「っがぁ!」ズザー
相手の右フックが思い切り鳩尾に入る。
過呼吸になってしまったのかと思うレベルに、肺が酸素を欲しがったヒクヒクと疼くのがわかる。
「大体、お前なんでソイツ庇うんだよ?何だ?妹か?」
朋也「……っふ、ふぅ」
朋也「……何でも無い、ただの赤の他人だよ」
「はぁ?それならすっこんでろ!!ソイツは俺のラジカセぶっ壊しやがったんだよ!!」
「うぅ……ごめんなさい!だって、あんな暗い中、地面に置いてあって、見えなくて……」
朋也「……だってさ。故意じゃないから許してやれよ」
「……」ブチ
「……許せるわけ、ねぇだろぉが!!」ドッ
朋也「……ぐっ……!」
「きゃ……!」
これは、誰が見ても劣勢だ。
かたや運動も大してしていない学生で、
かたや夜な夜な徘徊して喧嘩慣れした人間。
朋也「(何でわざわざわってはいっちまったんだか……)」
後悔の念は絶えない。
815Res/478.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。