296: ◆7oWiJj9WF6[age]
2012/01/12(木) 23:00:23.98 ID:BK9cU3nC0
ぽぷら「や、やった……!」
10回くらいやった時。
ちょっとずつちょっとずつ前に出て来たキーホルダーは、ようやく取り出し口に落ちてくる。
私も、思わず声が漏れた。
朋也「……はぁ」
ため息をつきながらそれを取った後、岡崎くんは私の方を向いて沈黙する。
ぽぷら「あっ……」
そういえば、私はずっと皆を待たせてたんだ。
何をやってるんだろう。どう考えても私がここにいる事に理由なんてない。
ぽぷら「ご、ごめんね!岡崎くん!あの––」
朋也「……小さくて見えなかったぞ」
ぽぷら「へ?」
慌てて私が謝ろうとしたら、岡崎くんはそう言った。
私は今、どんな顔をしているんだろう。きっと目を見開いて、よくわからない表情をしているんだろうと思う。
朋也「伊波達も探してる」
私が返事をする前に、岡崎くんはそう付け加えて、キーホルダーを差し出してくる。
ぽぷら「え……?」
朋也「これを俺が使うと思うか?」
ぽぷら「え?えっと……?」
朋也「……はぁ。……暇つぶしにやったら取れた。だが俺は使わない。それじゃあこれは捨てるしか無いんだが」
ぽぷら「ひ、暇つぶしって……。って、捨てるのは駄目だよ!可愛いよっ!」
朋也「そうは言っても、俺は使わないんだが……」
ぽぷら「……!」
朋也「……」
ぽぷら「え、えっと……。そ、それなら。私がもらっても……いい?」
朋也「……どうせ捨てる物だ」
ぶっきらぼうにそう言って、岡崎くんは私の手の上にキーホルダーを置いた。
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