85: ◆rN1lz/nXIQ
2011/10/23(日) 21:23:23.77 ID:enZ5ZCrs0
「ずっと育ってきたこの町から、この家から離れて、育ててもらったおばさまやおじさまとも離れて。二人だけで旅をしていくのよね」
「ああ、そうだな」
「なんか変な気分だなぁ。よくわからないけどさ!」
あははっとレッドに笑いかけながら彼女は言う。
そんな彼女にレッドはこう答えた。
「・・・確かに、俺は明日にはここを離れなきゃいけない。それは確かさ」
「けどさ、別に今生の別れって訳じゃないだろ?寂しくなったらまた来ればいい。まあ俺はすぐには帰ってくるつもりは無いが・・・」
「俺たちの居場所が無くなる訳じゃない。俺たちにはいつだって、ここに、このマサラに、この家に、帰ってくる場所がある」
「それはもう無くなったりしないものだ。絶対に。だから安心して旅に出ようぜ?俺たちの夢を叶えに・・・さ」
「レッド・・・」
ブルーがレッドの話を聞いて顔を俯けて震えだす。
泣かせてしまっただろうか?
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