過去ログ - 佐天「もう何も、私から奪わせるものか」
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10:と思ったら今日の投下分がもう少しあったので投下[saga]
2011/10/11(火) 02:23:26.16 ID:GCgBMSWlo
4月20日

――――美琴サイド――――

まだまだ空気も澄んでいて、深呼吸をすると肺を暖かい空気が満たす、そんな気持ちのいい時間帯に
今春、晴れて高校生となった私、超電磁砲こと御坂美琴は学校への通学路を一人で歩いている
頭上ではつい先日まで満開だった桜が衣替えでもするかのようにその花びらを散らし、ヒラヒラと舞うその様はまるで桃色の雪を彷彿とさせる
散った花びらは街灯や路上に積もり、すぐ近くの道路をひっきりなしに走る車に巻き上げられたりもしている
満開の桜も好きだけど、散りかけの桜も大好きな私はすっかり上機嫌になって、適当なメロディを小声で口ずさんでみたりもする
すると、それが聞こえてしまったのか
同じく桜吹雪の中を通勤、通学する人間のうち何人かが私に怪訝そうな顔で一瞥をくれた

(しまった……死にたい……)

私は自分の顔が桜の淡い桃色なんかより一瞬で赤くなるのを感じ、なるべくその場から早く離れようと急ぎ足で歩道を進むと、その先の曲がり道を逃げるように回り込む
すると、一際大きな桜の木の下で私のよく見知った制服を着て、いかにも仲良さげに歩いている少女達を見つけた
少女達は片手に鞄を提げており、おしゃべりに夢中といった様子
私は少しスピードを上げて後ろから接近すると、驚かせないように声をかける


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