過去ログ - 佐天「もう何も、私から奪わせるものか」
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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/13(木) 21:31:25.56 ID:1TfY8fs/o
「いやー、白井さんにもかなり手伝ってもらいましたよ」

「そうですの、ささ、どうぞご賞味くださいまし」

全然成長しない胸を張って自慢げにしている黒子はほっておいて、私は荷物を適当な場所に置いて席についた
それに合わせて2人も食卓につく
食卓には椅子が3つしかなくて、本当なら空いている空間には彼女が座っているはずなのに
そんな考えを振り払って、せっかく集まったのだから今日一日は楽しく過ごそうと心に決める

「さ、それじゃあ皆グラスを持って!」

私はそういうと、お茶が注がれたグラスを片手に席から立ち上がる
いわゆる乾杯の音頭というやつをとってみようと、ふと思いついたのだ

「えー……あー……うーんと……」

やばい、何を言えばいいのだろう
私は頭の中で、まだあんまり長くない人生の中で何回か目にした場面を必死に思い出そうとする

「……ぐっだぐだですの」

「う、うるさい! とにかくかんぱーい!!」

痛いところをつっこまれた私は、これ以上傷を拡げないように強引に乾杯まで持っていく

「「かんぱーい!!」」

それに続いて、2人もグラスを持って乾杯をしてくれる
ちょっとの間、ガラスとガラスが優しくぶつかり合う音が室内に響く
料理の出来はどれも舌鼓を打つ程の出来だった


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