過去ログ - まどか「さやかちゃん」
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899: ◆tsGpSwX8mo[saga sage]
2012/01/04(水) 01:23:48.83 ID:oXCf2Zm80
―――このままでは埒が明かない


そう判断したさやかは、動きを止め、迫る糸達に正面から対峙する

そしてさやかは得物の何倍以上もある大剣を具現させ、足元に力場を作ると

迫る糸達に向け、それを大きくなぎ払った

途端、その太刀筋に合わせ、大きな衝撃波が発生し、糸達を切り裂いて行った

そして、その切り裂いた隙間に向け一気に加速し、そのまま彼女へと向かっていった

糸のトンネルを進む間、何度も糸がさやかの行き先に壁を作ったが、さやかはその度に巨大な得物を振るい、それをなぎ払っていった

それを何度か繰り返すとようやく、さやかの眼の前に再び彼女の姿が現れた

さやかはそれに口端を限界までつり上げさせると、持っていた得物に魔力を込め、彼女へと投げつけた

回転しながら飛んでいき、彼女の体に刺さると、それはまた魔力の爆発を起こした

先程よりも大きな爆発。それに彼女は大きく体を震わせ、さやかを追わせていた糸達の動きまで鈍らせる

さやかはそれを好奇と取ると、先ほどよりも巨大な大剣をその手に具現させる。

その大きさは高層ビルを易々と切り裂いてしまえそうなほど

それをさやかは軽々と袈裟掛けに振り上げると、一気に彼女へと肉迫した

見る見るうちに彼女が近づいて行く。そしてその距離がほぼゼロとなった時

さやかは巨大な得物を、思い切り振りおろした

彼女の体が、いとも容易く切り裂かれていく


―――殺った


得物が彼女の体を切り裂き切った時、さやかは確信に心を震わせた

だが

さやか「な……」


切り裂いた隙間からさやかを追いまわしていた無数の糸が突如現れ、さやか目掛けて向かってきた

咄嗟に逃げようとするが、生まれた油断に体がうまく動かず

無数の糸にさやかは全身を包まれる様に捉えられてしまう


さやか「くそ……!どけぇッ!!」


逃れようと必死ともがくが、逃れられる気配は全くない

そしてさやかに今以上の危機が迫っていた

もがき続けるさやかに影が掛かる

さやかはそれに驚いて上を見上げると

破傷が再生しかかった、彼女の目と目があった

そして彼女は再び、笑顔の表情を作ると、腕の様なものをさやかに向けて廻し始めた


―――殺される


そんな思いの中、これまで以上に必死ともがく

だが、糸の拘束は外れることは無かった

彼女の両手がさやかへ迫り、彼女がその体を抱いた時

さやかの意識は闇に飲まれてしまった



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