926: ◆tsGpSwX8mo[saga sage]
2012/01/04(水) 02:14:07.65 ID:oXCf2Zm80
「さ、さやかちゃんっ!?」
急なさやかの様子の変化に彼女は驚き、心配に顔を歪めた
さやかの体に手を当て、気遣う様に優しく擦る
それに気分の悪さと、頭痛が引いて行き、彼女にお礼を言おうとさやかが顔を上げた時
さやか「ひ」
目の前の彼女の姿に、小さく悲鳴を上げてしまう
さやかの目に映る彼女の姿。
それは妙な格好で全身血濡れになり、不気味に笑う彼女の姿だった
だが、その姿もさやかの瞬きと同時に、彼女の姿はいつも通りのものとなっていた
「さやかちゃん……大丈夫?」
さやか「う……うん。だ……大丈夫」
目の前で起きた事に顔を引きつらせ、呆然とするさやかに、彼女は心配の籠る表情を崩すことなく、さやかの顔に手を触れさせた
それにさやかは現実に立ち返ると、額に滲んだ冷や汗を拭い、暴れる心臓を抑え彼女へとなんとか笑みを返した
それでもその笑顔はぎこちない。
「……今日学校休む?」
さやか「……ちょっと眩暈しただけだから。もう大丈夫」
「でも……」
さやか「まどかは心配し過ぎっ!ほら!もうさやかちゃんはこんなに元気ですよー!」
浮かない表情を向ける彼女を安心させる為、さやかはおどけた様子でボディビルの様な恰好を見せ付けた
それに彼女はくすくすと笑みを漏らす
「てぃひひっ! ……わかったよ。でも、無理しちゃだめだよ?」
さやか「……うん」
「ご飯出来てるから。用意できたら下降りてきてね」
さやか「わかったよ」
さやかが頷くのを見ると、彼女はニコリと笑みを見せ
さやかの唇に軽く、自分の唇を触れさせた
そして、幸せに頬を染めると、さやかに背を向け、部屋を出て行った
さやかはその姿を笑顔で見送り、彼女が部屋から出ていくと
気分の悪さに、顔を、しかめた
1002Res/549.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。