過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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147: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/10/29(土) 22:34:09.10 ID:DIs0/Tk50

ぱちり、とそこで目が覚める。

「……また、夢か」

今回は、まだ夜も明けていなかった。
起き上がらず、寝転がったまま考える。

本当に、あの馬鹿は暑苦しい奴だった。
勝手に人に絡んできて、楽だとか、嫁だとか言ったりして。
そんな馬鹿を、『友達』だなんて思っている自分も居て。

「友達、か」

口に出してみれば、簡単なものだ。
それなのに。
結局、それだけのことができなかった。

初めてさやかをそう言ったのは―――消えてしまったすぐ後だった。
勝手に消えた、なんてもう思えない。
結局、自分が踏み出せなかったことが諸悪の根源なんだ。

さやかの手は、いつだって自分に差し伸べられていたのに。




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