過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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◆h4ONJivhRc
[saga]
2011/11/03(木) 22:32:31.59 ID:JsI8h3lY0
ああ。
しまった、と思った。
どうしてしまった、なのかはわからなかったが。
「……魔法少女は、」
けれど、不思議と自分は饒舌だった。
それが良いのか悪いのか、わからないけれども。
「キュゥべえと契約することでなることができる。願いを一つ叶えることでね」
「願い、を……?」
ああ、と答えた声は、ほとんど空気が抜けただけのような音だった。
見極めて、どうしようというのか。
自分のために願おうと、他人のために願おうと、結局運命は同じ所に帰結するのに。
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