過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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208: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/03(木) 22:34:15.22 ID:JsI8h3lY0

「なあ、ゆま―――強さって、なんだろうな?」

問いかけに、ゆまは咄嗟に答えが出ない。
待っていれば、物理的な力を答えとして示すだろう。
あたしが求めているのは、それじゃない。

「契約で叶える願いっていうのは、叶わないと認めちまったもんだ……叶えることを諦めたもんだ」

別に、願うこと自体を否定はしない。
戦争が世界から無くなりますように、なんて願うのは悪いことではない。
それに対して、自分から努力していければ尚良い。

「そいつは結局、現実からの逃避なのさ。現実がどれだけ残酷でも、傲慢でも、ね」

けれど、条理に反して願い事を叶えてしまう、ということは。
いわば、世界の理に反すること。
罪、と断じられるものでもないが、その代償はいずれ巡ってくる。

「だとしたら、魔法少女はただの弱者だ―――現実から目を背けた、ただの弱者だ」



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