過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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◆h4ONJivhRc
[saga]
2011/11/07(月) 22:17:03.37 ID:ZV/Aahek0
どうにか、体勢を持ち直す。
「ったく、いきなり何さ……魔獣か何か?」
「ええ―――まあ、そうね。荷物はマミに預けておいたから、パトロールは私たちの仕事よ」
「ふぅん……」
事実ではあるだろう。
方便、という意味も含んではいるが。
「……そういえば、右手の調子は?」
「ああ……まあ、おかげさまで、な」
「そう」
興味があるのか無いのか、わからない。
素っ気無いようにも感じるが、心配している気もする。
「まあ、ちょうど話したいこともあったし、良かったのかしら」
「……話したいこと?」
「それは帰る時に。戦闘で気が散っても困るでしょう?」
「そりゃ、ね」
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