過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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269: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/08(火) 22:45:51.45 ID:xUs+d3m00

「……ごめんなさい、私も、偉そうに言える立場ではないのだけれど」

「いや……いいさ。おかげで目が覚めた」

自分が本当にやりたいこと。
他人にされるがままでなく、自分自身で考えての道。
それを見つけなければならないことが、理解できた。

「そのままの方が、あなたもゆまも笑えていたかもしれない」

「……かもね。だけどそれは偽物で、空虚な幸せだ―――だから、いいんだよ」

気丈に振舞ってみせれば、ほむらがさっと目を伏せた。
無理をしているのは、お見通しか。

「ゆまのことは、大事にしてあげて。あなたとあの子が、互いを大切に思っているのは本当だから」

「……ああ、わかってる」

太陽は沈んで、夜が始まる。
一番星は、見えなかった。



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