過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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27: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/10/14(金) 20:40:21.23 ID:p2kapb3X0

だが。
だとしたら。

(どうしてこいつは、こうも平然としていられる―――?)

そもそも、親でなく赤の他人だったのか。
いや、そうだとしてもおかしい。
こんな年端もいかない少女があの凄惨な光景を見て、ここまで落ち着いていられるわけがない。

ちら、と横目でゆまを見る。

むぐむぐ、と口の中をいっぱいにしながら、ぷるぷると泣きそうな顔で残っている食べ物を見つめている。

「誰も残すな、なんて言ってねーだろ……後はあたしが食うよ」

こくこく、と勢いよく縦に首を振って、ベンチに身体を落ち着けた。

「子供、だよなぁ……普通の」

まだ無防備で、無知で、無力で、純粋な子供だ。

ぱっと見た様子では、異常な所など見当たらない。



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