過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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275: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/10(木) 20:05:59.57 ID:QC5oAPaM0

無意識的にゆまを助けたのは。
姉として守る対象だった、妹と重ねたからだ。

約束もまた、同じ。
自分の中で家族と同化させた存在を、傍に置きたかったから。

街を歩いた時は、さやかと重ねていた。
さやかと過ごした時間を比べることもした。
向けた感情が、さやかの時と同じものだったから。

―――否、さやかへの感情を、そのままゆまに向けていたから。

もう少し早く、ゆまと出会っていたらこうはならなかったのかもしれない。
さやかと共にゆまと出会っていれば、ゆまをゆまとして認識できていたかもしれない。

だが、もう遅い。
既に出会ってしまった。
さやかを失い、空っぽになっていたあたしと。



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