過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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◆h4ONJivhRc
[saga]
2011/11/10(木) 20:10:39.07 ID:QC5oAPaM0
「……そっか、じゃあ、いってらっしゃい」
「ああ……いってきます」
自分は果たして、きちんと笑えているだろうか。
きっと、笑えていないだろう。
そう感じて、すぐにゆまに背を向ける。
ゆまはおそらくマミが居るであろう方へ駆けていく。
それを背に感じながら、玄関へと急ぐ。
手早く靴を履き、やや乱暴にドアを開け、外へと出る。
閉めると同時、ドアに寄りかかった。
ゆまとマミが、楽しそうに過ごしているであろう中のことを思いながら。
自分の醜さを、痛感していた。
そう、感傷に浸っていれば。
「―――あら、」
横から、声が割り込む。
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