過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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◆h4ONJivhRc
[saga]
2011/11/14(月) 22:39:33.03 ID:j3Yj+iFh0
『そう、か……』
必要性を感じない、とでも言って忘却しているようではない。
一応、聞いてみる価値はありそうだった。
収穫があるかどうかは、わからないけれども。
『なら、さやかと契約した時のことは覚えてるな?』
『ああ、勿論……願いは、上条恭介の腕を治すこと、だったね』
上条恭介。
さやかが想いを寄せていた少年。
その想いが愛か、友情か、憧れか、憐れみか、何なのか自分にはわからない。
『さやかは、願いを叶えて後悔してたか?』
『ふむ……全くしていない、とは言えないね』
『……はっきりしねーな』
『そう言われても、僕には感情が無いからね……事実から推測することしかできないよ』
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