過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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334: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/16(水) 22:33:23.42 ID:lqx2O6cd0

そして、その幸福の源、キーパーソンたる人物は―――

「―――あれ?」

居ない。
ゆまの瞳に映ったのは、誰も居ない居間。
きょろきょろ、と見回すも、目的の人物は見当たらない。

むぅ、と頬を膨らませるも、意味がないとわかっているので少しして、やめる。
ゆまは気に入らないことで暴れたり、怒鳴ったりするタイプの子供ではない。

その人物と出合った日に貰った猫のぬいぐるみを抱きしめ、ぽすん、と座る。

ゆまと彼女は、約束していた。
必ず、ゆまの傍に帰ってくると。
けれど、心配なものは心配だった。
不安の種は消えることは無い。

最早、ゆまにとってそれは生きることの根幹をなしているのだから。



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