過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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◆h4ONJivhRc
[saga]
2011/11/16(水) 22:38:42.74 ID:lqx2O6cd0
そう言って、答えを聞かずに奥へと下がっていく。
いくらなんでも、警戒心が無さ過ぎないか。
まあ、10代前半の少女を警戒する理由も無いのだけれど。
それにここはあのお人よしの関係者の家だ。
家族全員お人よしでもおかしくはない。
そうであるからこそ、『あいつ』も惚れたのだろうし。
そこで、再び扉ががちゃり、と開いた。
「あれ、君は……?」
「……よう」
見当もつかない、という風な顔だった。
実際、直接会ったことは無いのだから、当然だろうが。
「上条恭介、あんたに話がある」
「話……? いや、それよりも君は一体―――」
「美樹さやかの、話だ」
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