過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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4: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/10/13(木) 14:32:21.10 ID:psu+yEAd0

「畜生っ……!」

思い切り、手近な柱を殴りつける。
そうでもしないと、抑えがききそうになかった。

円環の理。
魔法少女という生き方の果てにあるもの。
魔法少女としての終わり。

まだ駆け出しのルーキーの……さやかには、縁遠いはずの言葉。

言ってしまえば、その認識が誤っていたというだけのこと。
世界が、あまりにも理性的で、冷酷で、非常であるだけ。
家族を失ったときに、そんなことはわかっていた。

けれど、そんな現実とは裏腹に、さやかは快活だった。
真っ直ぐだった、純粋だった、感情的だった。
だから、麻痺していた。

「……やっと、友達になれたのに」

その『痛み』を、忘れていた。



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