過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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415: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/20(日) 22:40:00.31 ID:IhTdXqr+0

「『あたしのための契約だけはさせるな』……彼女は、そう言ったのさ」

「そんな……!!」

それが杏子の最期の願いだった。
もちろんキュゥべえに、それを守る義務は無い。
しかし。

「それに、円環の理に導かれてしまった以上、僕にはどうしようもない」

インキュベーターは知っていた。
円環の理に導かれた魔法少女は、どうやっても戻らないことを。

理由も知っていた。
神に等しい資質を持つ『まどか』による願いを、他の凡百が覆せるわけがない、ということを。

ゆまはただ、項垂れる。

少女の嘆きは声にもならず響きもせず、ただ、世界に掻き消された。



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