過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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◆h4ONJivhRc
[saga]
2011/10/16(日) 20:37:02.35 ID:BmmdhGzh0
あっちの三人は何をやってるんだ、とマミは頭が痛くなった。
何はともあれ、キュゥべえが見えるということは、この幼い少女も。
「……キュゥべえ」
「ああ、なかなかの素質だ……もっとも、すぐ契約する必要も無さそうだけど」
「あら、それはどうして?」
そうだね、と言いながら、キュゥべえがマミの隣に走り寄る。
「そもそも、魔法少女が同じ街に三人も居ること自体が異常なんだ。グリーフシードの分け前を考えれば、ね」
「でも、そう私たちはそう切羽詰まっていないわよ? それに昨日までは―――」
言いかけて、口をつぐんだ。
咄嗟に杏子とほむらを見たが、ゆまと談笑していて聞いていない様子だった。
「……それはひとえに、君たちが優秀だからだよ。まあ、確かにそれもあるけどね」
「も、ってことは?」
「ああ、もう一つ理由がある。それは―――」
ごく、とマミが固唾を呑んで見詰める。
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